春どなりの森で

秘密の花園 9番目の作品。

 

 

 秘密の花園の先に、月桂樹の生垣にそってぐるりとカーブして猟場の森へ出ていく小道があった。メアリはこの小道をなわとびしながら森まで行って、ウサギでも遊んでいないか見てみよう、と思いついた。そして、ぴょんぴょんと楽しく小道を進み、小さなゲートまで来ると扉を開けて先へ進んだ。森のほうから低くて変わった笛の音が聞こえてきて、何だろうと思ったからだった。

 

 それは、なんとも不思議な光景だった。メアリは息をのみ、立ちつくしたままその光景を見つめた。少年が木の根方に腰を下ろし、幹にもたれて、木の枝で作った素朴な笛を吹いている。

 …

 

「おれ、ディコン」少年が口を開いた。「あんた、メアリ嬢ちゃんだろ?」

 

 

 

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